少年よ 大工を目指せ
「この階段、図面どおりにつくるとこうなっちゃうので、こうしておきました」。
家をつくってもらっている、大工さんの添田さん。
この家は、この人なくしては、建っていません。
やっぱり、家を建てるのは、大工さんだよね。
設計する人は、どんなにがんばったって、所詮、自分じゃ家を建てられないよね。どんなに偉そうにセンセイ面したところで、自分ひとりじゃなんにもできないよね。
でも、大工さんは違う。自分ひとりでも家を建てられる。
駆け出しの建築家が階段の図面を引いて、年季の入った大工さんに「コレだからケンチクカのセンセイはなってねぇなぁ」とか言われたりするそうだ。
その家がどんな家なのか、階段を見るとわかるんじゃないかって、かあちゃんは思ったりする。
建売住宅をいくつか見た時、どれも「これはダメだ」と思ったのは、階段が大きな原因。
どの家も、部屋を少しでも広く取ろう、いろんなものを押し込もうとして、階段のスペースが押しやられて小さくなってる。そりゃそうだ、買う人っていうのは、何LDKなのか広さは何畳なのかばかり見ているんだから、階段なんて頭にありゃしない。
でも、今の東京の家は2階がリビングになっているから、階段を昇り降りする回数がものすごく多い。毎日、いったい何往復するんだろ? それなのに、つま先で昇らなければならないような階段、カカトだけで降りるような階段、1段降りるのに手すりにつかまらないと降りられないような段差の階段、1階と2階の間の階段がどれもそんなふうな家が、普通にいっぱい売ってる。
そんな階段から落ちて怪我したら、いったい家をつくった人って責任取るのかな。取らないんだろな。落ちた人の過失なんだろな。
そうなっちゃうっていうのは、やっぱり、大工さんが家をつくってないからなんだ。
大工さんが「この図面なってねぇな」とか言いながら、階段をつくってないからなんだ。
図面の上だけで考えている人が単純に数字だけ割って階段を書いてしまうからなんだ。そしてその図面通りに、作業する人が組み立てだけをしているからなんだ。
きっと、たぶん。
この家は、若い人につくって欲しいと思ってた。添田さんは35才の大工さん。若くて、でも一所懸命で、つくることがきっと大好きなんだ。そんな大工さんがいなければ、絶対にここまで建っていない、この家。
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コメント[10]
私も息子に対してそう思う時があります。大工さんって、凄い!!私は小学生の頃、大工さんになりたかったです。その後建築の方に興味が行き・・。しかし理系がからきしダメ&おおざっぱな性格な為、あっさり断念。その後建築とは全く関係のない京友禅職人となりましたが、やっぱり大工さんって憧れます・・。junさんのブログ、育児関連はもちろん、お家もとても興味を持って拝見しています。ウチも数年後には家を建てる予定なので、参考にさせていただいています。どんな素敵なお家が出来るのか楽しみにしています。それにしてもいい方達とお家を立てられて幸せですね!
Posted by サキチ at 2006年2月17日 23:59 | 返信
サキチさん、ありがとうございます。
息子とくれば大工ですよね。やっぱり。
京友禅職人さんなんて、スゴイですね、あこがれに思う人って多いのではないでしょうか。もしも私が関西人だったら、なってみたい職業かも…でも厳しそう…上下関係とかが…。
建築に興味があっても理系はダメって、私もそうですよ。でもなぜか建築の勉強を学生時代に少しすることになって、なぜか建築関係の本を作ることになってしまった時期があったという…。理系ダメでも、かかわることはいろいろとできるというわけで…。もっとも私が建築に興味ったって、トマソンとかマンホールのフタとかですけど…。
左のサイドバーのリンク先のみなさまの中にも素敵な建築関係の方々がたくさんいらっしゃいますよ。見てみてくださいね。
Posted by jun at 2006年2月18日 00:30 | 返信
確かに伝統工芸は保守的で閉鎖的な所がありましたから、しんどい部分もありました・・。それにほぼ1日中座りっぱなしで、尚且つ神経も使うので重労働ではないのに疲労感が残って。私が弟子入りしていた工房は少人数だったので、人間関係も大変で・・。自分の作品を制作する時には勤務時間外にやるので暫く休みが無い日が続いた事もあります・・なんて書いていると否定的な事ばかりになってしまうのですが。私は関東人ですが、知らない土地、環境に飛び込んだので余計に大変だったのかもしれません。辛かった事も多かったですが、手仕事の素晴らしさも実感しましたし、とてもいい経験になったと今は思います。京都から戻ってきてからは姉の花嫁衣裳の黒引き振袖を染めたりなど、細々と制作していました。子供ができてからはなかなかできませんが。(それでも甥、姪、息子それぞれのお宮参りの着物だけはなんとか染める事ができました。)子育てが終わるまでは難しいですかね。それにしても素敵な建築家の方のブログ拝見するとますます心動かされてしまいますね・・。
Posted by サキチ at 2006年2月22日 04:06 | 返信
サキチさん、関東の方なのに、京都へ乗り込んだのですか! うわぁ、それはきっとすごくタイヘンですよね。京都って観光で行くぶんにはいいですけれどね。よその者が住んで仕事するとなると…。でも、京都じゃないとできないことですものね。
お子さんのキモノを染めてあげられるとは、素晴らしいですね。当然、ご自分のキモノも染めて着られるわけですよね。そんなことができるというのは、本当にうらやましいです。
Posted by jun at 2006年2月23日 00:32 | 返信
そう、京都は観光に行くぶんには・・。と私も思います。(住んでいたのは7年位でしたが・・。)もちろんいい出会いもありました。おかずをくれた馴染みのお漬物やさんのおばさんとか、貧乏職人には到底習えないと思っていたのに、月謝の半額にしてくれて熱心に教えてくれた小唄のお師匠さんとか・・。習っていたお茶の先生も、普段入る事の出来ないようなお寺や場所などでのお茶会に参加させてくれたりなど。確かに「よそ者」という感覚はあるかなと思いますが、そんな方ばかりではないですよね。きっと。同時は思い立ったらやらなくては済まない性格だったので、勢いで行ってしまいました。若かったんですね・・。最初はjunさんのようにデザイナー、デザイン関係になりたかったのですが。本当に突然友禅やってみたいと思ったんです。今にして思えば、祖母が昔和裁の先生で、小さい頃は毎日祖母の縫ってくれた着物を着ていた事や、母や姉、叔母達が皆着物好きだったからなのでしょうか。祖母や姉など周りの人に染めてあげる事が多く、自分の物は必要に迫られて2枚しか染めた事がないです。変わっていると言われますが、自分で着るものは自分が染めたものでなく、自分が気に入ったものが着たいと思ってしまうからです。京都にいた頃はお茶会など目的があって着るだけでなく、ただ外出するだけの為に着物を着たりしていました。最近は東京でも若い方が着物を着ているのを多く見かけるようになりましたね。私も着たいなと思うのですが、子供が小さいうちはなかなか難しいですかね・・。
Posted by サキチ at 2006年2月28日 15:05 | 返信
サキチさん、京都でずいぶんいろいろと勉強されたのですね。素晴らしいですね。京都にしかない文化ってたくさんあると思いますから、それはとても貴重な体験ですね。京都にも、いろいろな方がいらっしゃると思いますけれど、やっぱり伝統に直接かかわられている方は人間ができていると言いますか、懐が深いと言いますか、何かを成し遂げているだけのことがおありなのでしょうね。
私も、子どもが産まれる前は、きもの屋さんによく行ったり、古いきものをあさったりしていましたけれど、子どもが産まれてからは、まったく着られなくなりました。もう、着つけを忘れてしまってうまく着られないかも…(泣)。
きものって、思い出に残りますよね。私も祖母が着ていた絽が幼心にとても印象深くて、自分で買った最初の着物は、その記憶の中にある色の絽でした。
せめて今年は子連れでもゆかたぐらい着たいものです(まだムリかな)。
Posted by jun at 2006年2月28日 22:51 | 返信
変なところからガルバリウム鋼板のキーワードを伝ってきました。
うちも丁度今、家を大工さんと建てようとしてます。
大工さんはすごいです。
大きな梁をいれて、床はこれくらいで、とちゃきちゃき家をイメージしてくれます。木のことをよくわかってらっしゃいます。
・・・ただガルバリウム鋼板にいいイメージ持ってないみたいですけどね(苦笑)。
日本ももっと大工さんと木の家を建てる人が増えたらいいですね。
Posted by ねこ at 2006年3月 3日 12:58 | 返信
ねこさん、コメントをありがとうございます。
自分の腕でつくりあげられる人というのは、やっぱりすごいですよね。今はなかなか大工さんになれる人がいないそうです。修行中にイヤになっちゃうらしいですね。
個人的には、焼き杉板の外壁とかも好きなんですけどね、燃えちゃうと困るのでできないわけですし。
ガルバリウムはイケスカナイ新参者ってかんじなのでしょうね。でも、なにげに商店街のシャッターと同化していたりして、なにげに街に溶け込んでいます。
Posted by jun at 2006年3月 3日 16:47 | 返信
突然お邪魔しました、
楽しそうなブログですね!
青森ひばだの。。。
国産材だの。。。
自然塗料とか。。
ガルバ!?
なんだか私の会社で造っている建物とキーワードがにております。
私は建て主さん側ではなくて、造り手側の人間ですがなんか共感出来ますね。
やっぱり建築の基本は『背伸びをせずに生活を楽しむ為』のものであってほしいです。
ちなみに私もだいくさんでしたが、設計や営業もやっているので最近は叩けていない(釘よりもmacのキーボードに触る機会が多い)ですが、そのうちにまたやりたいですねぇ。
Posted by 工房 at 2006年4月 2日 17:47 | 返信
工房さん、コメントをいただきありがとうございます。
だいくさんだった方なのですね。湘南なんですか、いいですねぇ…。住んでみたい場所のひとつです。セルフビルドにも興味はあるのですが、都会だとなかなか…。建て主と一緒に家づくりをされるなんて、とても素敵なお仕事ですね。
しかも、mac使いの方なんですね…。実は私はmacとはふかーい仲にありました(笑)。あまりここでは詳しく書けませんが、もしかしたら、「はじめまして」ではないかもしれませんね。macかわいがってやってください。
Posted by jun at 2006年4月 2日 22:27 | 返信
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