2005年4月24日

古い家


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その家は、築30年を超える家だった。

入ると、畳の部屋と、たくさんの障子が目に入った。もう擦り切れた畳。色づいて破れた障子。ふすまもある。最近ではもうあまり見ることのできない、昭和の時代の日本の家だった。

立地が素晴らしかった。活発な子どもたちのいるウチにとって、素晴らしい立地とは、大きな公園が近いことだ。その古い家が建つ土地は、大きな公園の近くだった。駅も近かった。

それまで新築の家やマンションをいくつか見た。どれも新建材を使ってある。それが優れたものであることはわかっている。手入れがしやすい。長持ちする。高級感もある。耐火性や防音性や耐震性や断熱性もある。優れている。でも、子どもが育つためには、それは果たして優れた家なのだろうか? 木の質感や紙の触感や畳のイグサという植物や…に触れながら育つことはできない。ツルツルした床の上は走れば転びそうだ。転んで頭を打ったら怪我をしそうだ。おのずと子どもは動かなくなるだろう。エアコンガンガンの空調で一年中同じ温度では、子どもたちは「暑いからイヤ」「寒いからイヤ」と言うようになるだろう。その先にはどんな人間がいるのだろう。加えてとうちゃんはアレルギー体質だ。子どもたちもシックハウスには気をつけなければならない。新築の住宅やマンションを見ても、どうも違う。
求めている家に住むためには、古い家にするという選択もあるのかもしれないとも思う。

この古い家にたくさんある障子に、子どもたちと一緒に障子紙を貼ったらどんなだろう。やっぱり破いちゃったりするだろうか? そうしたら、色のついた和紙を貼ろう。マスメごとに違う色にしたりして。お正月を迎える前の行事のひとつとして毎年貼ったりして。
畳のある部屋で、転げ回って遊べるだろう。ジャンプだってしやすい。転んでも平気。壁に落書きしても怒らない。穴を開けちゃったりしてもいい。床に傷つけたっていい。
リフォームは、自分たちでできることは自分たちでしよう。壁には珪藻土を塗ろう。アトムと一緒に塗ったらきっと楽しいだろう。
でも、古い家に住むには現実問題様々な支障がある。それはクリアできるものなのだろうか?

しかし、この古家のある土地に決める席で、古い障子が全て捨てられてしまったことを知る。もう古いからと、もとの家の持ち主の方が捨ててしまったのだと。古い家とともに30余年あった障子。おそらくこの家の中で職人さんの手によって作られただろう障子。それが一瞬で砕かれて捨てられてしまった。その障子を作った人のことを思い、経た年月を思い、「もったいない」という言葉が出る。でも、周りの人たちは、単に金額的にケチりたいからそんなことを言うのだと思っているよう。普通の価値観というのはそういうものなのだろう。家のおもしろそうなパーツがなくなってしまった。かあちゃんは、それから2日間、海の底より深く落ち込む。

落ち込んでばかりもいられない。古い家は古いしずいぶん傷んでいるのでリフォーム会社を探す。不動産会社から紹介されたN社、インターネットで検索してここと思ったE社、ネット上でリフォーム仲介をするホームプロ、に見積りを依頼する。ホームプロからは反応のあった会社のうちのT社に来てもらう。合計3社に、古い家のリフォームを見積ってもらうことにする。

さて、いったいどうなるのか。


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2004年夏、我が家は築40年の一戸建てに引っ越しました。その前に少しだけ改装工事をしたのですがあまりコストはかけたくないので内装壁を自分でリフォームすることに... 続きを読む

コメント[3]

またまたお邪魔しました。
我が家も築40年の家で去年の夏、少し改装しました。
珪藻土も自分で挑戦しました。かなり楽しいですよ!!

遠藤さん、コメントありがとうございます。
先日のNHKで放送された『住まい自分流 珪藻土で壁をオシャレに!』、じっくりと観てしまいました。自分の家の壁を塗るというのは、前々からのひとつの憧れです。

はじめまして。
主人がシックハウスになってしまい、家中空気清浄機、それに
真冬でも一日5時間ほど(北国なのに!!!)換気のための窓明け、をしております、大変です。
今はまだ子供がいないからこれでいいですけど、将来子供が出来たときに、その子がシックハウスにならなければいいけど、と日々換気しております。
珪藻土、よさそうですよね、ホルムアルデヒドも吸い取るなんて聞いたことあるんですけど。

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